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複合菌発酵生産物質N21とは・・・
複合菌発酵生産物質N21のデータ



長岡 正範 先生
発表内容要訳 発表内容(スライド)
はじめに


昨年は「新しいリハビリテーションの考え方」の話をしましたが、今回は、N21を「これから使う」ということで報告します。私ども順天堂大学のリハビリテーション科に、筋力の低下,痛みなどに対するリハビリテーション、つまり機能回復訓練をするため通っている患者さんを対象にN21を使った臨床試験を行います。N21は、薬ではなくサプリメントですので、その効果をみるのは倫理審査の対象となるので、現在、倫理審査の申請をしたところで、その結果を待っています。

N21を使った臨床試験をします
リハビリテーション中の患者さんが対象

臨床試験の手順(プロトコール)のお話をします。対象は当大学リハビリテーション外来に通院する、特に慢性疾患の患者さんです。骨関節性疾患、変性関節症、神経筋疾患(脳梗塞を含む)、免疫系疾患などです。病気のため口から液体であるN21が飲めない患者さんや通院不能の方者は対象外です。N21はサプリメントですので、患者さんに説明して同意を得ます。臨床試験の途中でついてこられなくなっても、その後の通院に不利になることはないと最初に患者さんに約束します。
 臨床試験の方法は、N21を飲んでもらいます。期間は1ヵ月。食事やステロイドホルモンを含む薬剤についても、そのままで服用を続けます。しかし途中で薬の量が変わる場合、あるいは新薬が処方される場合は、その情報を報告してもらいます。また併用療法、ここでは運動療法を続けてもかまいません。
試験でどんなことを調べるかというと、N21服用開始のときと終了時に、患者さんの症状、血液検査ではコレステロール、中性脂肪、血液流動性を調べます。痛みや筋肉の衰えから外出が不自由どうかも調べます。リハビリテーションをしながらN21を飲んだ方が、自分の健康観をどう評価しているのかをアンケート調査することにしています。試験期間中、N21の服用状況、疾患の症状は日記帳を作って、毎日チェックします。

セルフメディケーションとリハビリテーション
なぜリハビリテーションとセルフメディケーションか、について今年も触れます。私たちは若いと思っていても日々、年老いていきます。あるときからコレステロールや血糖値が高いと言われ、徐々に生活習慣病になってしまいます。生活習慣病、つまり慢性疾患にかかることはある程度必然です。しかしどっぷりとこれに浸かってしまう人も、そうでない人もいます。後者になるにはどうしたらよいのかが、セルフメディケーションのホームページに書いてあります。
リハビリテーションは、その答えの一部です。例えば、定年前後に病気で入院する脳梗塞や膝の関節の痛みが出てきて車椅子生活になるといったライフステージというものがあります。そこに至るにはさまざまの段階があります。訓練によって車椅子が使えるようになることは、従来、リハビリテーションの最大の目標でしたが、そのなる前の段階から関わっていくのが特に大事であると、最近考えています。

重複する慢性疾患の問題
図は平成13年に行われた、厚生労働省が身体障害者の中身を調べた調査結果です。320万の身体障害者のうち約半数の160万が、65歳以上の高齢者です。障害の中身は、手足の不自由と心臓や腎臓などの内部障害が2大原因です。これには慢性疾患が色濃く影響しています。特徴は、血圧が高い、糖尿病があるなど、複数の要因が絡み合っています。一つだけ取り除けばよくなることはありません。
大事なのは、そういう状態まで進んでくる長い経過があることです。その経過は、さまざまな要因で変化させる可能性があります。心を入れ替えてタバコをやめる、リハビリテーションで運動を頑張る、N21を飲むなど外部要因で慢性疾患の経過が変わり得るのです。

軽症患者さんへスポーツ処方研究会から
今年6月、森近先生や長岡(功)先生と、2次予防、つまり症状が出る前にリハビリテーションが疾患の進行を抑えられないかということで、私どもの研究会を開きました.6題のお話があり、高齢者に運動療法をすると、筋力が付くだけでなく、生活の質(QOL)もよくなるとか、呼吸器リハビリテーションの対象者には、心臓や肺が悪かったりするのですが、このように複合した慢性疾患の方にどのようにリハビリテーションをしたらよいのかなど、有意義な発表がありました。










































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