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複合菌発酵生産物質N21とは・・・
複合菌発酵生産物質N21のデータ



 お茶の水相互クリニック
 森近 浩 院長
今回発表内容 追加推移情報を含むグラフ

N-21の臨床的研究
-主に白血球像からみた免疫能と血清脂質の変化について-

お茶の水相互クリニック
森近浩・草野マサ子

1.はじめに
 私達はN-21の臨床的効果について白血球像からみた免疫能と血清脂質の推移について第3回日本セルフメディケーション研究会において発表してきた。今回も大将軍例と強皮症と日光性皮膚炎の各1例に加えて、新たに爪鈎湾症1例にN-21を一日1パックを服用し、その効果について検討した。

2.症例と投与期間
 症例は男性76才(A症例)、女性66才(B症例)の対象例2例で、各々60ヶ月間投与。強皮症64才女性1例(C症例)76ヶ月間、日光性皮膚炎80才女性1例(D症例)74ヶ月間投与した4例と、新たに爪鈎湾症63才1例(E症例)19ヶ月投与して観察し得た計5例である。

3.研究方法
1.白血球像からみた免疫能
 好中球(N)をリンパ球(L)は生体内の抵抗力を示し、
N:LのLeukoindexは1.3?2.5を正常とし、2.5以上を免疫低下とした。

2.血清脂質からみたプラーグ退縮効果
 LDLーコレステロール:HDLコレステロール比は2.0以上進展効果、2.0以下を退縮効果、1.5以下をより強い退縮効果とした。

4.成績(表に示す)と考按
1.白血球像からみた免疫能
 症例A16/4’09の上昇については一日2パックを一日1パックに変更したためと考えられ、症例Bの16/3”10の上昇は一週間の休薬と考えられる。症例Cの15/12’09の上昇も薬の休薬とその間の疲労と睡眠不足、症例Dの20/1”08の上昇はインフルエンザ罹患であったと考えられる。症例Cの10/3’09の上昇は正常範囲内にある。

2.血清脂質からみたプラーグ退縮効果
 症例A・Bともに全経過中、1.5以下であり、症例Cは服用後23ヶ月は1.5以下であるが、以降は1.5以下である。症例Dは服用36ヶ月は2.8から2.0を、又その以降は2.1から1.9と退縮効果の特徴がみられた。症例Eについては減少傾向がみられている。症例Eについては血行障害によると考えられ、両手指の爪甲の肥厚・凹凸・湾曲と汚染黒色を呈し、夜間掻痒はげしく歯で爪をかむ習性になっていたのが服用14〜17ヶ月より症状軽減し現在正常爪床が出現しはじめている。
 前回発表の関節リュウマチ72才女性は家庭の都合で一年通院せず、その間休薬して最近再度来院しはじめたが、両指・趾・手根・肘・膝足関節に寒冷運動時に疼痛は軽度発症しているが腫脹・発赤はなく、関節の変化・進展はみられていない。また、手指末梢血管炎76才男性はインフルエンザから肺炎を併発し心不全にて急死された。
5.おわりに
 前回同様N-21はリンパ球を中心とした免疫能の改善と増加作用があり、また血清脂質からみてプラーグ退縮効果があり、動脈硬化を軽減し、予防効果も推測される。


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